一般的にスタイルシートというとCSS(Cascading Style Sheets[カスケードスタイルシート])が有名ですが、実はスタイルシート言語にはCSS以外にもいくつかあります。
これにはスタイルシートの歴史的な理由もあります。
規格名 | 規格団体 | 制定・勧告 |
---|---|---|
DSSSL (Document Style Semantics and Specification Language) | ISO (International Organization for Standard) JIS (Japan Industrial Standard),等 |
1996年 |
XSL (Extensible Stylesheet Language) | W3C (World Wide Web Consortium) | 2001年10月 |
XSLT (XSL Transformations,Extensible Stylesheet Language Transformations) | W3C (World Wide Web Consortium) | 1999年11月16日 |
CSS (Cascading Style Sheets) | W3C (World Wide Web Consortium) | 1996年12月[CSS1] |
FOSI (Format Output Specification Instance) | Military Standard | 1988年 |
JavaScript Style Sheets (JavaScript Accessible Style Sheets) | Netscape Communications | 1996年 |
CSS、XSL、XSLTはそれぞれDSSSLを基に作られています。
XSLTはXSLに準拠したマークアップ言語(変換言語)です。
DSSSLはドキュメント出力[印刷]を目的とし、XSL(XSLT)やCSSはWeb上でXMLを用いたデータを表示することを目的としています。
DSSSL(デュッセル)の特徴
1.紙ベースの出力に優れている。
具体的には、出力用紙の大きさ、フッタ・ヘッダの作成、ページ番号の出力などの指定も可能です。
用途としては契約書、決算報告書、マニュアル(仕様書)、論文等の書物、法律や判例集、業務上の書類等をSGML/XML化した際のスタイルシート言語として用いることができます。
2.変換言語としての機能もある。
変換言語とは、他のSGML/XMLを別のSGML/XMLの形式に変換することができる機能です。
例えば一つの商品リストインスタンスで、商品名順、価格順、性能順という形式で出力させることができます。
XMLではXSLTがこれにあたります。
3.規格の開発や実装が困難。
機能が多い反面、全てを完全に網羅するのは難しくなっています。
1986〜1987年に開発が始まり、最初の仕様がでるまで10年かかっている。
FOSIの特徴
米国の印刷用のMilitary Stansard(軍事規格)
DSSSLの開発に時間がかかったため、暫定的に作られたものです。暫定的であったため1997年の仕様が最終版となっています。
仕様一覧
MIL-M-28001(1988)
MIL-M-28001A(1990)
MIL-M-28001B AMD 1(1995)
MIL-PRF-28001C(1997)
非営利団体ICRA(Internet Content Rating Association)を前身とし、2007年2月13日に設立された国際的な非営利団体FOSI(Family Online Safety Institute)とは違う。
http://www.w3.org/TR/REC-CSS1
Cascading Style Sheets, level 1
W3C Recommendation 17 Dec 1996, revised 11 Jan 1999
http://www.w3.org/TR/REC-CSS2/
Cascading Style Sheets, level 2
CSS2 Specification