HDD(ハードディスク)の容量の壁はハード的な部分とソフト的な部分のそれぞれに問題がある
有名なものに2,8.4,37,137Gの壁がある
ちなみに次のHDD壁は約144PB[ペタバイト](約144000000GB)
メーカー&チップセットごとの対応表一覧
CHS方式
シリンダ(Cylinder:HDD内のプラッタを同心円状に区分けした領域)
ヘッド(Head:1枚のプラッタの表裏を読み取るために付いた磁気装置)
セクタ(Sector:シリンダ内を一定の円周角で区分けした領域)
LBA方式
Logical Block Address
28bitLBA
512 bytes × 228(2の28乗) = 137,438,953,472 bytes = 137GB
48bitLBA(BigDrive)
512 bytes × 248(2の48乗) = 144,115,188,075,855,872 bytes = 144PB
Windowsでは1GB = 1024×1024×1024 bytesで計算するので
28bitLBA
512 bytes × 228(2の28乗) ÷ (210(2の10乗))3 = 128GB
48bitLBA
512 bytes × 248(2の48乗) ÷ (210(2の10乗))5 = 128PB
となる。
ちなみに210(2の10乗) = 1024
Windows OS内で32bitアドレスを使用していると
512 bytes × 232(2の32乗) = 2,199,023,255,552 bytes = 2.2TB(テラバイト)
Windows OS内で32bitアドレスを使用していると
512 bytes × 232(2の32乗) = 9,444,732,965,739,290,427,392 bytes = 9.4?B(?バイト)
のファイルシステムの壁がある。
Windows95 (Version 4.00.950/4.00.950a) Aバージョン | FAT16方式のため2GBが最大容量です。 |
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Windows95 OSR2.0/2.1 (Version 4.00.950B) Bバージョン | FAT32方式が使えるようになり、この形式の最大容量は2TB(テラバイト)です。 ただしハードディスクのフォーマットなどする「FDISK」プログラムに7.8GBの壁があるので最大容量は7.8GBです。 また2.1では標準でUSB(USB1.0)がサポートされます。 |
Windows95 OSR2.5 (Version 4.00.950C) Cバージョン | 「FDISK」の7.8GBの壁は解消されましたが、64GBの不具合で新たな壁をかかえており、64GBが上限になります。 |
Windows98 | 95 OSR2.5と同じ不具合(64GB)が98の中のFDISKも存在しますが修正パッチで解消できます。 |
Windows98 Second Editon (SE) | 修正パッチ適応済みです。(FAT32) |
WindowsMe | 修正パッチ適応済みです。(FAT32) |
WindowsNT Workstation4.0 | フアイルシステムは、NTFS4(NTFSバージョン4)方式かFAT16方式のどちらかです。FAT32方式は未サポート。 |
Windows2000 |
コントロールパネル →管理ツール →コンピュータの管理 →ディスクの管理 からパーティションを作成し
NTFS方式でフォーマットした上で使用することができます。
FAT32方式は32GBまでしかサポートしていませんので、32GBを超えた容量を初期化して使う場合はNTFS方式になります。
ただし、Windows98やMeでFAT32方式でフォーマットされたハードディスクは、そのまま2000でも使用できます。
例えば、Meで使っていたFAT32方式の80GBハードディスクは、2000でもFAT32方式のままで使えます(読み書きができます)。
FAT32方式での初期化は32GBまでですが、既にFAT32方式で初期化済の場合は32GBを超えていても認識するわけです。
Windows 2000 SP3以前の標準のIDEドライバは48bit LBAをサポートしていないので137Gが最大となるが、
48bitLBA対応のIDEドライバをインストールするかSP4以降にしてBigDrive設定を有効にすると144PBまで対応できます。 BigDrive設定 (1)[スタート]-[ファイル名を指定して実行] (2)regedit (3)HKEY_LOCAL_MACHINE\ SYSTEM\ CurrentControlSet\ Services\Atapi\ Parameters (4)[編集]-[値の追加]-データ型[REG_DWORD] (5)値の名前を『EnableBigLba』、値のデータを『1』(10進数) (6)レジストリ エディタを終了 |
WindowsXP | SP1以降の標準のIDEドライバは48bit LBAをサポートしていますので、144PBまで対応しています。SPのないものは48bit LBA対応していませんので、137Gが最大となる。 未フォーマットのハードディスクの場合、NTFSの選択しかできませんが、FAT32でフォーマット済みならFAT32を使うことができます。 |
WindowsVista | 標準で144PBまで対応しています。 |
MacOSX | 10.2.3以降は標準で144PBまで対応しています。 それ以前のものは137Gが最大です。 |
MacOS9 | 137Gが最大です。 |
NTFS形式の場合、ユーザーアカウントにパスワードをかけると、ハードディスクを別のPCにセカンダリなどでつないでも、そのユーザーのマイドキュメントにはアクセスできません。
ちなみに1GB=1000MBではありません。
2進数で扱われるため210(2の10乗)=1024をほぼ1000として計算されます。
容量の壁 | 原因 |
528MB | BIOSとIDE HDDのCHSパラメータの違い |
2.1GB | FAT16の限界[Windows Me/98/95] |
4.2GB | 拡張BIOS(Int13H Extension)のCHSパラメータ制限 |
8.4GB | 拡張BIOS(Int13H Extension)のLBAパラメータ制限 |
33GB | 一部BIOSのCHS/LBA変換上トラブル |
137GB | 28bitLBA |
Intelアプリケーション・アクセラレータ(Intel Application Accelerator[IAA])を使う手もあるが、 WindowsのUpdateで対応できるのでわざわざ使うまでもないかも。
IAAのダウンロード・ページ
サポートするOS | Windows 98 Windows 98 Second Edition Windows Me Windows NT 4.0 + SP3以降 Windows 2000 Windows XP |
サポートするチップセット | Intel 810/810E/810E2 Intel 815/815P/815E/815EP Intel 820/820E Intel 840 Intel 845 Intel 850 Intel 860 |