パソコンQ&A

うるう秒のはなし

閏秒(うるう秒[leap second])
原子時計に基づく協定世界時(UTC)と地球の自転に基づく世界時(UT1)とのずれが0.9秒以内になるように挿入または削除される1秒のことです。
そもそも原子の放射の振動数による原子時計地球の自転に基づく時系は無関係なため、完全に一致することはありません。
閏秒による調整をいつどのように行うか決定するのは、国際観測を実施している国際地球回転事業 (IERS) が行っています。
それを受けて日本では情報通信研究機構が発表をしているようです。

プラスの閏秒のときは
23:59:60の挿入(日本では08:59:60)
マイナスの閏秒のときは
23:59:59の削除(日本では08:59:59)
が行われます。

存在しないはずの60秒があったり、存在するはずの59秒がなかったりするのです。
またこれは実施される3ヶ月前ぐらいに発表されるためパソコンの時計に組み込んでおくことができないという問題があります。

これにより影響を受けるのはリアルタイムにデータを扱う機関です。

地震研究所(常に地震のデータを観測、保存しています)
時報サービス

また閏秒を実施しなければいけないということから、『地球の自転が遅れている』と判断する人もいるようですが、 実際には原子時計の最初の設定が、この1秒分短かったとも考えることができます。
過去の実施日から考えると、1998年まではほぼ1年に1回実施されていますから、1/(365×24×60×60)秒ほど原子時計の設定自体がずれているということです。
どちらが正しいのかはよく分かりません。

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実施日一覧
1972年6月30日0時0分0秒
1972年12月31日0時0分0秒
1973年12月31日0時0分0秒
1974年12月31日0時0分0秒
1975年12月31日0時0分0秒
1976年12月31日0時0分0秒
1977年12月31日0時0分0秒
1978年12月31日0時0分0秒
1979年12月31日0時0分0秒
1981年6月30日0時0分0秒
1982年6月30日0時0分0秒
1983年6月30日0時0分0秒
1985年6月30日0時0分0秒
1987年12月31日0時0分0秒
1989年12月31日0時0分0秒
1990年12月31日0時0分0秒
1992年6月30日0時0分0秒
1993年6月30日0時0分0秒
1994年6月30日0時0分0秒
1995年12月31日0時0分0秒
1997年6月30日0時0分0秒
1998年12月31日0時0分0秒
2005年12月31日0時0分0秒

日本時間だと9時間ずれるので
1972年7月1日9時0分0秒
1973年1月1日9時0分0秒
1974年1月1日9時0分0秒
1975年1月1日9時0分0秒
1976年1月1日9時0分0秒
1977年1月1日9時0分0秒
1978年1月1日9時0分0秒
1979年1月1日9時0分0秒
1980年1月1日9時0分0秒
1981年7月1日9時0分0秒
1982年7月1日9時0分0秒
1983年7月1日9時0分0秒
1985年7月1日9時0分0秒
1988年1月1日9時0分0秒
1990年1月1日9時0分0秒
1991年1月1日9時0分0秒
1992年7月1日9時0分0秒
1993年7月1日9時0分0秒
1994年7月1日9時0分0秒
1996年1月1日9時0分0秒
1997年7月1日9時0分0秒
1999年1月1日9時0分0秒
2006年1月1日9時0分0秒

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