パソコンの年数計算に下二桁のみを使用していた場合、2000年になるとパソコンの日付が1900年に戻ってしまい、
コンピュータが誤作動するかもしれないという問題のことです。
どうもY2K問題と言っていたのは日本周辺だけだったらしい。
具体的には日付順に並び替える処理などが影響を受けます。
1900年を単純に2000年と判断するようにプログラムしかえる対策をとったケースもありましたが、
実はこれにはもう1つの問題があり、それは2000年2月29日に起こりました。
1900年はうるう年ではありませんが、2000年はうるう年だったのです。
グレゴリオ暦では、うるう年に関して次のような決まりがあります。
年が4で割り切れる年は閏年とする
年が100で割り切れる年は閏年としない
年が400で割り切れる年は、100で割り切れても閏年とする
これに気づかない人が多かったため実際には2000年1月1日よりも2000年2月29日のほうがトラブルが多かったのです。
このシステムをそのまま使ってるとしたら、100年ごと(次は2100年)に問題が発生するということになります。
また2000年問題のトラブルでミサイルが誤射されるとか、逆にミサイルを検知する早期警戒システムが誤作動するとかの懸念があり、
戦争に発展してしまうということが予想されたため、
1999年9月10日アメリカとロシアの間に「戦略安定センター」という核関連施設を監視する施設を米コロラド州に設置しました。
1999年12月から2000年1月の間だけ設置されていました。
2000年問題は、もう過去の話ですが、皆さんはどうでしたか?
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