コマンド入力でFTPを使用することができます。
FTPサーバーへの接続は
ftp 【サーバー名・IPアドレス】
とする方法とtelnetを使って
telnet 【サーバー名・IPアドレス】 21
とする方法があります。
ftpコマンドの場合は接続時にユーザー名やパスワードを求められますが、telnetの場合はユーザー名・パスワードもコマンド入力の構文で送らないといけないので厄介です。
FTPの仕様についてはRFC 959で規定されています。
[参考記事] Telnetについて&メールの送受信
FTPコマンドの一覧
コマンドとその構文 | 意味 |
---|---|
USER username | ユーザー名を知らせます。認証に必要です。 |
PASS password | パスワードを知らせます(平文)。認証に必要です。 |
CWD pathname | 指定したディレクトリを作業ディレクトリにします |
CDUP | 親ディレクトリを作業ディレクトリにします。 |
QUIT | ログアウトしてコントロールコネクションを切断します。 |
PORT IP-address & portnumber | データコネクションで使用するホストとポートを指定します。 |
PASV | パッシブモードへの移行を指示します。データコネクションで使用するホストとポートが応答で示されます。 |
TYPE [data-type [format/bytesize]] | data-typeで転送データの形式を指定します。第二引数で書式、もしくはバイト長を指定します。data-typeはA/E/I/L、formatはN/T/Cのいずれかが指定できます。省略時のデフォルトはA Nです。 |
RETR pathname | 指定したファイルをサーバーから送信します。 |
STOR pathname | サーバーへ送信するデータを指定したファイル名で保存します。同一のパスで示されるファイルが既に存在する場合、上書きされます。 |
STOU | STORと同様の動作をしますが、作成されるファイルには自動的に重複しない名前が付けられます。 |
APPE pathname | サーバーへ送信するデータを指定したファイルに追加します。指定したファイルが存在しない場合は、新規に作成されます。 |
RNFR pathname | 名前を変更するファイルを指定します。続けてRNTOコマンドを実行する必要があります。 |
RNTO pathname | 直前のRNFRコマンドで指定されたファイルの名前を、指定したファイル名に変更します。 |
ABOR | 実行中のデータ転送を中止し、データコネクションを切断します。 |
DELE pathname | 指定したファイルを削除します。 |
RMD directory | 指定したディレクトリを削除します。 |
MKD directory | 指定した名前のディレクトリを作成します。 |
PWD | 現在の作業ディレクトリを表示します。 |
LIST [pathname] | 指定したパス名がファイルの場合は属性などを含めたそのファイルの情報を、ディレクトリの場合はそのディレクトリ内のファイル一覧を送信します。引数がないと、現在の作業ディレクトリまたはデフォルトのディレクトリが指定されたものとみなされます。 |
NLST [pathname] | 指定したパス名のディレクトリ内のファイルの名前一覧を送信します。引数がないと、現在の作業ディレクトリが指定されたものとみなされます。 |
SITE command | 任意のサーバーOSのコマンドを実行します。 |
STAT [pathname] | システム、転送の状態をコントロールコネクションを使用して返します。ファイル転送中にこのコマンドが実行されると転送の処理状態を、それ以外に実行されるとFTPプロセスの一般的な情報を返します。 |
引数としてパス名が与えられると、その情報を返します(NLST/LISTと同等)。 | |
HELP [command] | サーバーの実装状況(使用可能なコマンドの一覧等)を返します。引数を指定すると、それに関するより詳しい情報を返します。 |
NOOP | 何もしません。タイムアウトにならないよう接続を維持しておきたい時や、接続、サーバーの動作の確認などに使います。 |
これ以外にPUT(送信)やGET(受信)などがあります。