ツイステッドペア・撚対線(Twisted Pair)
LANケーブルの中は8本の細い線(2対4組)で、より合わさって構成されています
誘導電流を相殺するような「より」になっていて、ノイズが発生しにくくなっている
芯線の種類
さらに1本1本の細いケーブルの中身にはストランデッドタイプとソリッドタイプがあります
ストランデッドタイプは細かい銅線が束になっていて曲げに強い構造です
逆にソリッドタイプは1本の銅線でできていて曲げには弱いですが、伝送品質が高いです
グレード
アメリカのTIA/EIAが定めた規格でグレード分けされていて、エンハンストカテゴリ5[CAT-5]が一般的です
この上、シールド(外部からの電磁ノイズ対策)されたものと、そうでないものがあります
UTP … Unshielded Twisted Pair シールドなし
STP … Shielded Twisted Pair シールドあり、耐ノイズ性能が高い
MDI[Medium Dependent Interface]
ピン端子の1-2番に送信、3-6番に受信となっているもの
例:パソコン内蔵のLANポート・LANカードのポート
MDIX[Medium Dependent Interface Crossover]
MDIと送信受信が逆になっているもの(3-6番に送信、1-2番に受信)
例:HUBの通常ポート
AUTO−MDIX機能
ケーブルがストレートかクロスかを認識して、送信端子・受信端子を自動的に切り替える機能
ストレートケーブル
ケーブルの両端のピン配置が同じ構成になっているケーブル
パソコンとHUBを接続する場合に用いる
MDI⇔MDIX
画像をクリックすると大きく表示されます
クロスケーブル
ピン配置の送信・受信が両端で逆になっている(クロスしている)ケーブル
パソコン同士、HUB同士を接続する場合に用いる
MDI⇔MDI,MDIX⇔MDIX
画像をクリックすると大きく表示されます
ストレート
ポート MDI |
ケーブル ストレート |
ポート MDIX |
|||
ピン番号 | 用途 | 色 | … | 色 | 用途 |
1 | 送信(+) | オレンジ白 | オレンジ白 | 受信(+) | |
2 | 送信(-) | オレンジ | オレンジ | 受信(-) | |
3 | 受信(+) | 緑白 | 緑白 | 送信(+) | |
4 | 青 | 青 | |||
5 | 青白 | 青白 | |||
6 | 受信(-) | 緑 | 緑 | 送信(-) | |
7 | 茶白 | 茶白 | |||
8 | 茶 | 茶 |
クロス
ポート MDI |
ケーブル クロス |
ポート MDI |
|||
ピン番号 | 用途 | 色 | … | 色 | 用途 |
1 | 送信(+) | オレンジ白 | 緑白 | 送信(+) | |
2 | 送信(-) | オレンジ | 緑 | 送信(-) | |
3 | 受信(+) | 緑白 | オレンジ白 | 受信(+) | |
4 | 青 | 青 | |||
5 | 青白 | 青白 | |||
6 | 受信(-) | 緑 | オレンジ | 受信(-) | |
7 | 茶白 | 茶白 | |||
8 | 茶 | 茶 |
残りの4本は電話に使用するために当初は考えられていました(これに対応した電話器具はあるらしい)
ピン番号
用語
かしめ工具、RJ45コネクタ、テスター、シース(皮)